【イベント報告】街道学習講座「なるほど!歩いて楽しい大山街道」 終了しました
投稿日:2016年12月9日(金)
【イベント報告】
街道学習講座「なるほど!歩いて楽しい大山街道」 参加者延べ72名
大山街道を実際に歩き、大山街道の物資の流れや文化交流の様子を探り、地域にある古刹などの文化遺産を訪れ、往時の人々の生活を想像する。今年度は厚木宿周辺を中心に3回で実施しました。今年も定員にすぐ達した人気が高い講座です。
第1回 10月27日(木)(海老名~厚木の渡し 約4.3km)
今年から終了時間を早くするため11時30分集合12時出発としました。 日没前に帰宅できるので、好評でした。講師の中平龍二郎氏を先頭に29名が元気に出発しました。
海老名駅から相模川に向かって、昔からある1kmもの条里制遺構である直線道路を黙々と歩きました。 厚木の渡しには徳川家康をはじめ渡辺崋山、伊能忠敬等も訪れました。先人が通った同じ場所に立って相模川を眺め、しばし往時をしのびました。
第2回 11月10日(木)(厚木の渡し~厚木宿 約3.9km)
富士山の伏流水を水源とする相模川は、鮎の産地です。ここから 一夜走り続け、溝口経由で日本橋に届けたということが現地に行ってみて、いかに大変なことか分かりました。
また渡邉崋山が逗留して当地の文化人と交流を深めたという旅籠の万年屋跡や鎮守の森となっている厚木神社など由緒ある所を訪ねました。
また、ウナギにゆかりある寺や長徳寺の見事な庭園に心が和みました。
第3回 12月1日(木)(厚木宿~愛甲石田 約5.3km)
最終日は、54年ぶりの降雪により延期して実施したところ好天に恵まれました。
宝安寺の境内に、黒田黙耳という人物の碑がありました。住職の資料によれば、明治期、神奈川県央における草創期の民権運動の草 分け的な存在で、自由民権運動に大きく貢献したといいます。
岡田の渡しを使って春日局が大山登拝後、吉岡に帰還したといいます。歴史上の人物が通った同じ場所を歩くと心が躍ります。大山道標がどこの地域にもあり、道中の旅人はどんなに助かったかと思いを馳せました。